さくら一家の物語 第六章 その後のその後・・・


一応探しつくした後、張り紙をして家に戻りました。食事をしていても気が気ではありません。電話で近所の方達にも聞いてみたり、捨て猫防止会の方にももちろんお願いしておきました。もう私たちにはこれしかできませんでした。
そして、夜10時を少し回った頃でした。一本の電話がありました。夜中に猫達に餌をやっている方からでした。
「あのね、子猫がさっきからどこかでミャーミャー鳴いてるんだけど、昼間探してた子じゃないかしら」というのです。あわてて娘と一緒に走って行きました。途中さくらちゃんに出会いましたがやはり鳴きながら子猫たちを探していました。「さくらちゃん、待っててね、今見つかったようだから連れて来るからね」そう言ってさらに言われた場所に走りました。
その方は話しかけて逃げないようにそこで待っていてくださいました。お世話していたところから少しだけ離れた場所です。あるお宅のお庭の隅でした。道路に面しているので出てくれば車にひかれそうな場所です。
「プルプルちゃん?ウシ、チョビか?」と叫んで手を出しましたがおびえているのか出てきません。娘が塀の隙間に手を突っ込んで引っ張り出してきました。やはりプルプルちゃんでした。抱っこしてやるとぴたりと鳴くのがやみました。よほど怖かったのでしょう、しがみついてきます。
「良かったね、見つかって」とその方も言って下さったのですがまだ2匹いません。近くを小声で呼びながら探しましたが「他にはいなかったわよ、一匹だけよ」という事でした。
取りあえずさくらちゃんのもとに返さなくては。プルプルちゃんを抱っこしながらも他の2匹の事が頭から離れませんでした。さくらちゃんも気配で道路まで走って出てきました。
「さくらちゃん、ほらプルプルちゃんだよ、プルプルちゃん、お母さんだよ良かったね」と傍に置いてやりました。感動的な親子の対面でした。子猫は母猫に体ごとこすり付けて喜んでいます。母猫も鳴きながら一生懸命に体をなめてやっています。しばらく2匹はそうやって無事を確認し合って喜んでいました。「さくらちゃん、ごめんね、ウシとチョビがまだ見つかってないのよ」頭を撫でてやると分かったのでしょうか、プルプルちゃんを連れて安全なねぐらへ帰って行きました。私たちも明日又探しに来ようという事で家に戻りました。



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