さくら一家の物語 第一章 はじまり


それは暑い夏の陽炎の中での出来事のようでもありました。

黒猫は金色の目を大きく見開きものすごい形相で私たちをにらんだのです。ミルの朝の散歩でいつもの道を帰ろうとしていた時でした。仔猫は全部で5匹、母猫のお腹の下でぶら下がってみんなでお乳を飲んでいるようでした。母猫はその子猫たちを守ろうと威嚇してきました。シャーア!と大きく声をだしミルに向かっていこうとしていました。娘がちょうどデジカメを持っていたのでその様子を何枚か撮ったのです。しかしあまり母猫を驚かせてもいけないと思い、私たちは早々にその場を離れました。

さて、それからが大変なことになったのです。家に帰ってきてからその親子のことが気になって気になって頭から離れず、捨て猫防止会の方に相談の電話をしました。「では餌を差し上げるから、あなたお世話してみてくれる?私は手いっぱいなのでとても無理なのよ、やっていただけるなら必要なもの差し上げますよ」というのです。犬も猫も大好きでこんなにかわいい仔猫のお世話ができるなんて、嬉しい!と何もわからず「ではやらせていただきます」と早々に餌を貰いに行きました。



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